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一瞬の沈黙。
そして――
「嘘だろッ!?」
私の叫びが沈黙を打ち破った。
同時に周りから耳をつんざくような歓声が上がった。
「おい!指名されたじゃないか!しかも三巡目ったら上位だろ!」
ダイ(大田のあだ名)が私の肩を掴んで激しく揺さ振る。
中村先生は呆然と画面を見つめていた。
四方八方からは手荒すぎる祝福が飛んでくる。
「し、信じられない……」
皆にもみくちゃにされながら私はそう呟くのが精一杯だった。
先に断っておくが別に謙遜しているわけではない。
ただどう考えても私の実力は良くて下位だ。
それなのに三巡目で指名されるなんて。
これはタチの悪い夢に違いない。
しかし周りからの祝福がこれが現実だということを嫌というほど思い知らせてくれた。
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