Prologue

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店や街灯、ビルの灯で 夜中でも煌々と光る街。 そんな中ふと、視線の端に 微かに映る暗闇に目を 懲らして欲しい。 真っ黒な空間に、 ぽつんと淡い光が見える。 それは近くにあるようで 遠いものに感じる筈だ。 一体何の光なんだと 疑い、是非足をそちらに 運んでみるといい。 その先には貴方に必要な 話が用意されている店が ある。 そこの亭主は快く迎えて くれることだろう。 「やあ、いらっしゃい」 ――恐怖がお好き? ――神秘がお好き? どちらにせよお客様。 ここで見たり聞いたりしたことはどうかご内密に――。  
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