~つかの間の幸せ~

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2005年5月。苫小牧の出光製油所の工事のメンバーに選ばれ北海道へ戻ったが家族とは一緒に生活しなかった   妻は元々家事より仕事が好きな女だった   結婚するときも仕事は辞めたくないと言った   彼女の性格は理解していたのでそれを了解した   娘が1歳になり産休が終わっても彼女は仕事に復帰したいと言った   オレはそれも了解した   妻は滝川の実家に娘と戻り昼間は妻の母親が娘の面倒をみた   妻は滝川に転勤して仕事を続けた   オレは結婚してから借りた千歳のアパートから苫小牧へ通った   すっかり別居状態になってしまったが本州にいる時と違い週末は妻と娘のいる滝川へ🚗で2時間半かけて帰った   そのときは娘とおもいっきり遊んだ   一緒にいる時間が短かったのに娘はオレによくなついた   帰った時は『パパ😃パパ』と傍を離れなかった   それが嬉しかった   そんな生活が3カ月近く続いたある日   オレは新潟の現場のメンバーに選ばれ🚢で北海道を発った   それは忘れもしない2005年7月24日   娘の2歳の誕生日7月30日まであと1週間だった
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