第一章・お決まりの入学式
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「でもさ、最初とラストが分かっている物語ほどつまらないものはないと思うんだよな」 レオンは言った。 「そんなことないよ!経過だけだってなんとか盛り上げられるって!」 「はぁ、恋愛小説のキャラクターは盲信的にそう信じるしかないのな。探偵小説とかSFとかはみんな気を使ってラストを隠すくらいなのに恋愛に至ってはみんなラストについて隠そうともせずにべらべらしゃべる。仲間外れにされてるみたいで僕は悲しいよ」
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