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それは… 死んだと教えられていた母の帰宅。 三年半ぶりに母に再会しました。 身長はいつの間にか追い越しており、押せば折れる程に痩せ細った母がそこには居ました。 しばらくは母がいる事が嬉しくて、母も僕たちと一緒にドライブや買い物に行くのが嬉しそうでした。 その間、野球は無断で休み続けて監督やチームメートに迷惑ばかりかけていました。 久しぶりに野球に行った時。 監督は僕に言いました。 「おかえり。 しばらくは後輩にレギュラーを取られるかもしれないけど、また頑張って試合で活躍しなさい。」 その一言で、(ずっと休んでいたため、怒られないかという)不安や副キャプテンを降ろされた事も全て忘れ、また野球を楽しむ事が出来ました。 その後も監督には色々とお世話になりました。 バットの裏の丸い部分や帽子のつばで何度も叩かれましたが、当時の監督にはとても感謝しています。
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