俺の初恋をチャイナに捧ぐ

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「大丈夫アル! あたし、パピーとマミーの字似せれるネ! 総悟も、親の字似せれる?」 とさらりと言われた。 いやいや…それは 「犯罪になるだろィ…」 と呟けば、あの気弱そうな区役所の人が遠慮がちにこう言った。 「あ…あの…! 未成年の場合、両親の同意は元より20歳以上の方の証人も必要となりますので…」 「「証人?」」 そうだったのか…俺は知らずに居た。 が、これで諦めてくれるだろうと思いきや、 「よし!じゃあ高杉の所に行くアル!」 と言い出した。 ヤバい…こいつ、本気だ。 神楽が駆け出す前に、肩を掴んで 「待ちなせィ… ここは京都だし、俺はまだ17。 これ以上罪を重ねるのは辞めろよ…な?」 「!!」 神楽の動きが一瞬にして止まった。 .
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