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ある日他の犬と喧嘩になった。
散歩中に、明らかにおじいちゃんより大きな白い犬が走ってくる。
ん…?
縄がついてないぞ…?
脱走犯か…。
「下がってな、怪我するぞ」
なんて顔で私を見るおじいちゃん。
白い犬は真っすぐ走ってきて、おじいちゃんに飛び付いた!
「ガルルル!」
喧嘩になった二人を必死に引き離そうとするけど、私一人じゃどうしようもない。
「○○ちゃ~ん!」
そこに白い犬の飼い主と思われるおばさんが走ってきた。
やっとのことで引き離した。
「なんだよまったく…散歩の邪魔しやがって…」
そう言わんばかりに、おじいちゃんは再び片足を上げて、おしっこし始めた。その時…
「あ…」
私が振り向いた時にはもう遅かった。
なんとおばさんの手を離れた白犬がおじいちゃんに飛びかかった!
おしっこして油断してたおじいちゃんは倒されてしまった!
「キャンキャン!」
おじいちゃんは甲高い声で鳴いた。
私は慌てて連れて帰った。
歩けるようだけど、帰ったらすぐに毛布に横になってしまった。いつもなら、帰ったら一番にお皿の確認に行くのに…。
足をくじいたのかな?
一晩様子を見ることにした。
翌朝、散歩に行こうとしても、なかなか外に出ない。引っ張っても二三歩歩くとへたばる。
仕方なしに帰ってきてご飯をやっても全く食べず…。
「おかしい!」
私はおじいちゃんを抱えて獣医さんに連れて行った。
「あ~貧血ですね。負けたことがショックだったみたいですね~。」
獣医さんは言った。
外傷も骨折もなし。何が原因かって、精神的ショック!?
ステロイドを注射して、点滴を一本してもらい帰ると、ご飯をちゃんと平らげたおじいちゃん。
人騒がせなおじいちゃんでした。
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