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「はい、そこ!自己紹介する前からご主人様とイチャつくな!貴女の紹介でしょう」
ヒュッ、ガン!!そんな風切り音がしたと思ったら、背後の壁にまたもや、どこから取り出したかわからない六法全書が突き刺さっていた。
「出たよ、美羽の武器召喚…」
「てか、やっぱりツンデレじゃん」
だれとは無しにそんな呟きが聞こえてきた。
『ゆらり』そんな擬音が聞こえてきそうな動きで美羽さんが反応した。
「…何ですって?今、私のことをツンデレって言ったのは誰ですか?八つ裂きと、三枚に下ろされるのと、ドッチガいいデスか?」
(どっちも大差無いですよ!美羽さん!!)
「いかん、誰か美羽を止めろ!!髪が闘気と殺気で逆立ち始めてるぞ!」
(こ、怖いよ…こんな怖い人だったなんて…)
「お、おおぉい美羽さん?別に俺達は美羽をツンデレなんて言ってないぜ、詰んでるって言ったんだ」
ピタッ
「詰んでる?どうゆう意味?」
「ろ、六法全書のことだよ。また辞書や厚手の本を詰んで、攻撃用にしてるって意味だよ」
「それを早く言ってください」
ふわっ、と逆立っていた髪が降りた。
「あぶねー、あと少しで殺られるとこだったよ…」
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