出逢いと解放

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「ま、まぁまぁまぁまぁ、昔の話はそれくらいにして次の紹介に行こう」 場の空気はあまり変わらなかったが、なんとか沈黙は防げた。 「では、私がしましょう。」 次に立ち上がったのは美羽だった。 身長は平均的だが、全体的にスレンダーなイメージがある、しかし出るとこはちゃんと出ているという、かなり羨ましい人だ。 「私は梅原美羽(うめはらみう)です。趣味は庭の手入れと掃除です」 「嘘つけ!庭の手入れは殆ど、庭に紛れ込むノラ猫目当てだろ~」 「うっ、うるさい//!あ、ああ、あれはいつも物欲しそうにこっちを見ているから、仕方なく!!」 カワイイ物や甘いものに目がないようだ。 「はいはい、そうゆうことにしといてやるよ」 「んじゃ、次はオレがいくか」 そして立ち上がったのは、さっきから美羽にちょっかいを出していた人だった。 彼女は女性にしては背が高く、長く、艶やかな黒髪がよく似合っていた。 「オレは鈴だ紅葉鈴(こうようりん)趣味は――」 チラッと美羽の方を見てから、 「趣味は―美羽いじりだっ!!」 そう宣言した。 ……そのあとの事をわかった上でのその言動は、ある意味男より男らしかった、そしてボコられた。
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