出逢いと解放

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「はい、お電話変わりました」 「おう、家についたらまず、俺の部屋にこい。それだけだ」 ブツ…ツー…ツー… 「だ、そうです」 つまり、家についたらすぐ使ってやろうということだろう…どうせ私の使い道は一つだけなんだから…。 (出来れば優しくしてほしいな…) そんなことを考えていると、不意に目の前に服を出された。 「それに着替えてください」 やたらフリフリの服を渡された。 「…ご主人様の趣味ですか?」 「…そうですがなにか?」 「……そうですか」 「ええ、困ったことに」 「困ってるんですか?」 「……来ればわかります」 (…苦労してるんだな、でも、なんで私にその苦労が解るんだろう?私はメイドじゃなくて奴隷なのにな…) それから暫くご主人様の愚痴を聞いた。
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