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結論から言うと外から見るより中は広かった。
家の中の廊下をしばらく歩くと
「ここがご主人様の部屋です。では、私はここで」
そう言うと彼女は歩いて行った。
(クールな人だなぁ…あ!名前聞いてなかったな。
まぁ、どうせもう会わないだろうけど)
そう思うと決心してドアをノックした。
コンコン
「ご主人様、この度あなた様が落札された霧埼麗子です」
「そうか、来たか…鍵は開いている、入れ」
声が聞こえたのを確認してからドアを開けた。
「おお、待っていたぞ。まずは挨拶からしてもらおうか、何をするかは…分かっているだろうな?」
「はい、私はあなた様の奴隷、買われた時から覚悟は出来ております」
「そうか、なら早速シてもらおっ…」
ガンッ、強烈な打撃音が部屋に鳴り響いた。
「え…?な、何が起きたの?」
辺りを見回すと、さっき別れたはずのメイドさんが、素材のよく分からないハリセン片手に立っていた。
「ってーな!美羽、目ん玉と脳みそ飛び出るかと思ったじゃねーか!」
「むしろ飛び出したら洗って戻したかったところだわ!」
…そんなことを言いながら、何処から取り出したのかよく分からないハリセンを仕舞うと、こう言った。
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