終焉

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弾かれるような電撃音に顔をしかめるダレス。 魔界において、彼の拳を止めれる者は少ない。 仮にも、王なのだから、その存在力は並の物質ならば安々と打ち抜くのだが、魔界に居るべくも無い人間の鎧に弾かれ……、 届いてすらいないとは? (いや、しかし奴の剣でバタバタ倒れていたが? まさか奴の剣、俺の存在力を越えたか?) 「おいダレス、どうやら、奴等の装備、対魔の性能のようだぜ?」 黒光りする革の服に身を包んだ魔族が、いかにも楽しげに声を掛けてくる。 「成る程、それなら理解できる、納得はいかないが……な」 ダレスはとりあえず考えるのを止め、まず、奴の折れた剣を再生してから、おもむろに地面の岩石を拾いあげた……。
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