-姉の教え其の一、男は女を守れ!-

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「だ、大丈夫だった、美桜!?」 マネージャーは状況が掴めないのか、司郎と倒れた男を見ながら困惑した様子で二人に駆け寄ってきた。 まあ紙袋を被った怪しい奴が悠然と美桜の横にいるのだから、不審がるのも仕方のない事。 マネージャーは心配そうに美桜の肩に手を伸ばす、が、 「触んないで!」 パシッ、と軽く肌を叩く音。 駆け寄り伸ばしたマネージャーの手を、美桜は吐き捨てるように言いながら叩いた。 「えっ!? み、美桜……?」 「何よ! 肝心な時は皆逃げ出して、もう大丈夫だと思ったら戻って来る……私が無事ならまた私を使って金儲けできるもんね、本当に私のこと心配してくれた人なんてこの中にいるわけ!?」 マネージャーとスタッフ達を、美桜はキッとした目で睨みつけた。 余程泣きはらしたのか瞳が少し赤身を帯びている。 すると突然、美桜の腕が後ろから急に、ぐいっ、と引っ張られた。  突然の事にビックリして美桜が振り返ると、
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