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普段ならズバッと思い通りに言ってしまうのが美桜だ。
思った事をぶつけてせいせいする、これがいつものスタイル。
がしかし、美桜は言い返さなかった、いや、言い返せなかったのである。
(うぅ……なんで、なんでなの? なんで逆らえないのよ……そういえば、さっきちらっと見えた顔、可愛い顔してた、あ、でも凄く強いし、それに優しかったし……)
と、悶々とそんな事を浮かべているうちに美桜の顔がほんのりと朱色に染まる。
(何だろう……この気持ち)
「み、美桜? あなたやっぱりどこか怪我してるんじゃ?」
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