-姉の教え其の一、男は女を守れ!-

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顔を赤くしたまま押し黙り俯いてしまった美桜を見て、マネージャーが心配そうな声を上げる。 すると美桜は、顔を上げマネージャー達の方を向くと、上目遣いで口を開く。 「ご、ごめんなさい。 そ、それと、ありがとう……心配してくれて」 なぜだか静まり返えるスタッフ一同。 それもそうだ。 あの天下のグラビアアイドル、今や国民的にも認められつつある朝霧 美桜。 良く言えば天真爛漫。 悪く言えば鬼のようなわがまま娘。 しかも負けず嫌いで、プライドもこれまた高い。 そんな傍若無人な美桜が、頭を下げてごめんなさい。 しかもありがとう、だ。 これにはスタッフ一同かなりの乱心ぶり。 「おい、病院だ病院! 救急車回せ!」 「いっ、一般の病院でいいんですかね!?」 慌てふためくスタッフとマネージャー、
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