-姉の教え其の一、男は女を守れ!-

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もう一度美桜はまじまじと司郎を見つめる。 すると美桜の表情がハッとした顔になった。 「あの……君もしかしてうちの学校の生徒じゃ?」 「え、ええ!? ち、ちち違いますよ! 絶対に!!」 あからさまに怪しい反応。 「だって、その制服……」 そう言って、美桜は司郎が着ている制服を指さした。 頭隠してなんとやら。 ミカンの紙袋で顔は隠したとはいえ、着ている服は見事に学生服。 しかもご丁寧に、校章まで付いている。 「うえっ、あ、あいや、ぼぼ僕はスーパーミカンです!! 次の任務があるので失礼します。 さらばです!」 言い捨てるように、司郎はその場から逃げるように駆け足。 だが、 「待てい!」 立ち去ろうとする司郎の前に立ちはだかる人物。 「へっ?」 間の抜けた声を上げ、司郎がその人物に目をやる。 渋い紺色に統一された上下の制服に、桜の代門がこれでもかと主張している帽子。 そう、警察官だ。 だがしかし、少し様子がおかしい。 かなりの敵意を感じさせる目で、司郎を睨みつけている。
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