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「……会長?」
生徒会室内。
長テーブルを挟み書記の一人 長妻 志穂が、窓で黄昏ている会長こと、宮本 澪を呼んでいた。
「無駄だ志穂。 会長が弟君の事考えているときは、例え火事になっても気づかんよ」
志穂の隣で椅子に腰掛け、淡々と喋るもう一人の書記 御堂 正宗。
鋭い目つきで澪に目配せすると、呆れたように首を振る。
「はぁぁ……」
更に甘いため息。
吐息で曇った窓ガラスに、澪は人差し指で何やら執筆中。
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