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「会長って黙ってると本当に綺麗だよね。 ね? 冬っち」
中々に遠慮のない言い方。 愛くるしい大きな瞳で澪を見ながら、オレンジ色のリボンを結び直す志穂。
そしてそんな志穂に呼ばれた少女が、志穂の向かい側で小首を傾げキョトンとした様子。 小動物を思わせる印象の少女、だがその表情は無表情のまま。
織田 冬音。 生徒会会計を勤める、北鳳学園の財布持ち。
切れ長の目で澪をふと見ると、志穂に向き直りこくんと頷いた。
「相変わらず無口な奴だ……」
冬音を見ながら、正宗はまたも呆れ顔。
「そんな事ないよ? ね? 冬っち」
志穂が軽快な声で冬音に尋ねる。
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