姉の教え其の二!  人の話は最後まで聴くべし!

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「ほれ、みんな仕事に戻るぞ、」 そう言って正宗は呆れつつ自分の席へ、志穂も欠伸をしながら着席した。 「それより忍……」 「ん?」 マグカップに口を付けたまま忍が澪の方を振り向いた、その時だった、 「うわっ! ちょっ、止めろ澪!!」 忍が慌てた声で叫ぶ。 何事かと皆が忍に振り返ると、澪が忍の首に手を回し抱きついていた。 もう片方の手で頬を擦り寄せ、忍の耳たぶを甘噛み、 「ひーっ!?」 「相変わらず、忍は耳が弱いな。  良い声で鳴く……」 あられもない忍の叫び声が生徒会室内に響く。 澪はその声を聞いて満足げな笑み。 「おぉっ!」 両拳を握り絞め、早々と傍観を決め込む志穂。 正宗に至っては首元まで顔を赤面させて、喉元をゴクリ。 「あ……え、えーと、体育館で朝礼の準備してきますね!」 正宗は立ち上がり、足早に部屋を出てゆく。
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