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「ふう、疲れてるのかな……姉さんと忍先輩が、生徒会室で寝技の練習なんてするわけないよね」
司郎はそう呟きながら、額に手を当てたまま深くうなだれた。
その時だ。
ドスン、と地響きのような音が、生徒会室の壁を揺らした。
扉がカタカタと音を立てながら揺れている。
そして次の瞬間、扉が壊れんばかりの勢いで開いた。
「司郎!」
「ね、姉さん!? ってわぁ!」
開け放たれた扉から勢いよく飛び出してきた澪、そのまま有無も言わさない熱い抱擁。
司郎は何事か喚きながら、澪のふくよかな胸の谷間に埋没してゆく。
と、そんな中扉の先、生徒会室の中、本棚の前に突っ伏し沢山の本の山に埋もれるように倒れている忍。
司郎を見つけた澪に、用済みと言わんばかりに巴投げを食らった無残な姿だ。
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