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そう、司郎の顔に貼られまくっている絆創膏、今隣に立っている胡桃が処置したものだった。 無論、保健委員だからという落ちではない。
「う、うううるさい! たまたま絆創膏が余ってただけなんだから、ほ、本当なんだからね!」
「くくくっ、そうだな。余ってただけだよな」
胡桃の過剰な反応に、直道はこみ上げる笑いを我慢しきれずにいた。
するとふいに、
「コホン……」
と、体育館右端に並ぶ先生方から軽く咳払いが漏れた。
解釈すると、次喋ったら分かってるな? の意味だ。
慌てて姿勢を正し直立する胡桃と直道。
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