姉の教え其の二!  人の話は最後まで聴くべし!

22/338
前へ
/394ページ
次へ
「校長先生、ありがとうございました」 ステージにマイク片手に話す正宗がいた。 どうやら眠りを誘う主の話が終わったらしい。 校長が壇上を降りるとお決まりの盛大な拍手が体育館に響き渡る。 生徒一同素直に嬉しく思う瞬間だ。 「続きまして、生徒会長 宮本 澪さん」 正宗が言い終わるや否や、体育館に割れんばかりの拍手喝采。 口笛を鳴らす者までいる。 「待ってましたー!」 「よっ! 北鳳名物会長!」 「澪さーん! 俺と結婚してくれ!!」 「キャーッ澪様こっち向いてー!」 やりたい放題だ。 さすがに二千人もの生徒が一斉に騒げば、鎮めるのは至難の業。 先生方一同もオロオロするばかり。
/394ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1095人が本棚に入れています
本棚に追加