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だがしかし、そこは澪。
コホン、と小さく声を鳴らした後に一言、
「静粛に!」
マイクを伝って洗練された鋭い声が、総合体育館内に響き渡る。
騒ぎ立てていた生徒一同が嘘のように静まり返っていく。
たった一括で静止させてしまった。
これぞカリスマ性といったところか。
「さて、時間も余りないので手短に話す。 みんな聞いてくれ」
生徒達が僅かにざわめき始める。
いつもなら軽いジャブのような冗談を飛ばしたりする澪なのだが、今回は初っぱなから真面目な会見だ。 しかもどことなくいつもと雰囲気が違う。
「皆、生徒審判員という言葉は知っているだろうか?」
更にざわつく生徒達。 正宗や志穂達も動揺していた。 忍を除いてはだが。
生徒達がざわつき動揺するのは無理もない。
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