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怒涛の全校集会から二時間後、幸薄青年こと司郎は、気が付くとベッドに横たわっていた。
腕時計の針が、十二時を指している。
病院独特のアルコールの匂い。
ベッドを囲むように張られている白いカーテン。
寝ぼけ眼をこすりながら思考を巡らせる司郎、あの後体育館で気絶してしまい、記憶はそこからフェードアウト。
そして気が付けば保健室、しかもあれから二時間も立っている。
「うぅ……あのラリアットは効いたな、」
首に手を当て思い出すだけで、少し気が遠くなる。
などと独り言を呟いていると、突然仕切られていたカーテンがスライドしながら勢いよく開いた。
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