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元気な司郎の笑顔を見て少し安心したのか、直道も安堵の笑みを浮かべた。
「いきなりぶっ倒れるんだもんな、まじびびったよ」
「あはは……思ってたより自分でも無理してたみたい」
「し過ぎだばーか。 それに俺はまだいいけどさ、胡桃のやつなんて、」
「司郎!?」
ドンっと鈍い音と共に、直道の横っ面に強烈な張り手をかましながら胡桃が現れた。
「直道君!?」
吹っ飛んだ直道に駆け寄ろうと、司郎はベッドから起き上がろうとする、だがそれを胡桃が無理やり制すと、
「こらっ! ちゃんと安静にしなって! 具合は? どこかまだ痛む?」
必死に司郎を気遣う胡桃の横で、直道が苦しそうに呻いている。
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