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「へっ? まさかそんな、だいたい生徒審判なんて姉さん家でもそんな事一言も言わなかったし、勉強だってそんなに……」
と言いかけて司郎は喋るのを止めた。
昔から澪はサプライズが大好きだった。
とにかく人をビックリさせるのが好きなのだ。
それに、昔から努力している姿を人に見せたりは絶対にしない。
稽古だって、宗光との掛け稽古以外にも隠れてやっているのを、司郎は知っている。
あり得る。
あの姉なら十分やりかねない。
司郎の額から冷や汗ともとれるものが滲む。
「ほ、本当に……?」
司郎のか細い問いに、直道の横にいた胡桃までもが神妙な面もちで首を横に振る。
「まじなんだよ……教頭の浅葉が正式に発表してたしな証書も読み上げてたし、まあ間違いないだろ」
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