姉の教え其の二!  人の話は最後まで聴くべし!

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司郎がすがるような眼差しを送る。 胡桃は、苦笑いでその視線を流した。 あの澪がこの学校の実権を握るのだ。 生徒会長というだけでも、今でも十分手に余るものがあるのに、それ以上となると想像もつかない。 澪の事が嫌いな訳ではないのだ、 むしろ大好きな姉だ。 だがしかし学校くらいは平和に安息な日々を過ごしたい。 平和主義者の司郎にとって澪の起こす突発的行動は、予測不能の自然災害にも等しい。 そう、そして正に今がその嵐の前の静けさ、といったところか。 「しかもだ、もう事は起きてんだよ……」 言い終わると、直道は深くため息をつく。
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