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聞きたくない。 だが聞かねばならない。
半ばべそをかきながら、司郎は覚悟を決めたらしい。
「発表された後、澪さんは各部活の部長クラスを呼び集めたんだ」
「各部長? なんで?」
北凰学園は、都内でもかなりのスポーツ特体生を誘致している学校だ。
部活の数も半端ないが、選手の数も半端ない。
有能な選手はスポンサーを呼び、学園の名を世に広めてくれる。
この学園が世界中から注目され潤うのも、生徒達、選手あっての事なのだ。
「俺が仕入れた情報じゃ、どうも予算縮小について揉めてるらしいぜ」
「よ、予算縮小? ちょっ、それってやばくない!?」
胡桃が、信じられないといった様子で声を荒げた。
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