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屋上にある時計を見ると、もう既に1時間目が終わろうとしていた。
「やばっ!どうしよう。初日からサボっちゃった」
遥奈は絶望した。
もう、わたしツイてないなぁ。
仕方ないから2時間目から出よ。
遥奈は金髪男子にむけ言った。
「あのさ・・・・・・、あなたも2時間目から出た方が・・・いいと思う・・・よ?」
「・・・・・・」
The・無言。
ちらりと遥奈の方を見てまたフイッと元に戻る。
「じゃあ、わたし行くね」
一言だけ取り残し屋上を去った。
怖い。やっぱり無理。
悪い人じゃないのはわかったけど、わたしには無理だよ~。
でも、同じクラスではないもんね、いなかったし。
遥奈は少し安心して1時間目が終わったと同時に教室に戻った。
教室に戻ったわたしに声をかけてきたのは、由紀だった。
「遥奈~!心配したよぅ。どこ行ってたの?」
「ゴメン!屋上行ってたら寝ちゃって・・・・・・」
何となく金髪男子と会った事を言わなかった。
「ドジだなぁ、遥奈は」
笑顔でそう言う由紀がとても可愛い。
『ギュッ』
由紀をひしっと抱きしめた。
男子はちらちらこちらを見ている。
由紀を見ているのだろう。
見せつけるように抱きしめていると先生が来たので席に着いた。
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