素顔の君

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授業中、眠たそうにあくびをする君。 ノートには外見からは想像できないような綺麗な字を書く君。 隣の席だからわかる意外な素顔。 よく見ると、凛とした顔つきだ。 金髪だから、みんな近寄らないだけでもっと笑っていたら、モテモテであろう。 遥奈は授業中ずっと俊輔を見ていた。 視線に気づいたらしく、俊輔はこちらを見る。 やばっ!恥ずかしい。ガン見してたのばれた。 慌てて目を逸らした。 金髪男子が隣とわかった時、正直最悪だと思った。 あっ、もう名前知ってるんだった。 たしか『近藤 俊輔』だよね。 なんて呼べばいいんだろ? そう考えているうちに授業は終わっていた。 怖いけど話し掛けて見よう。 「隣の席だったんだね。 あのさ、あなたの事なんて呼べばいいかな?」 やばいかも、唐突すぎる? 少し怖がる遥奈に俊輔はそっけなく答える。 「別に。なんでもいい。」 あ・・・えっ俊輔くんでいいのかな。 「じゃあ、俊輔くんでいい?」 「あ・・・うん」 今、顔赤くなったよね?? やば、可愛いかも。 怖くないや。
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