入学式

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木之本 遥奈(きのもと はるな)は、洗面所で自分の顔を見つめていた。 今日は、高校の入学式。第一印象が大事ということでもとから細い目を大きく見開いていた。 短めの髪の毛をピンでとめて早めに家を出た。 遥奈は中学校までは福岡に住んでいたが親の仕事の都合で北海道に春休みに引っ越してきた。 その時一緒に高校受験をしたのだ。 なので友達は高校には一人もいない。 早く友達を作りたいと思う一方であった。 慣れたように学校の道をいく。 遥奈は高校へ行くのが楽しみで春休みの間何回も高校までの道を歩いたのだ。 「もうこの道は把握済みだも~ん」 桜が舞い散る中で嬉しそうに呟いた。
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