隣の席の男子

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高校に着くと、朝練をやっている部活を見かけた。 遥奈はある部活に目をとめた。 「おっしゃぁ!こーい!」 大きな声で叫んでいる。 それは【野球部】だ。遥奈は高校野球ファンだ。 中学校の野球は子供に見えて早く間近で高校野球が見たいと思っていたのだ。 かっこいい・・・・・・、マネージャーになりたい。 そう思っていた時だった。 「バッカみてぇ、あんな汗だくになって」 後ろから聞こえた声でそれに反応して即座に振り返った。 遥奈は動けなくなった。 そこにいたのは、金髪の男子。背も遥奈より高かった。 正直、怖かった。 でも頑張っている人を馬鹿にしたのは許せなかった。 だからつい、言ってしまった。
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