隣の席の男子

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一ちゃんこと大瀧 一先生は教卓に立って、口を開けて言った。 「おはよ~、皆さん。昨日はよく眠れたかな? 今日から本格的に学校生活が始まるけどとりあえず楽しんで行きましょうね♪」 はい、沈黙--・・・・・・。 そのまま寂しい空気が流れたまま、先生は教室を後にした。 それにしてもなんで隣の席の人は来てないの⁉ 遥奈はため息をつくと、1時間目が始まるまでに時間があるので、学校探険をすることにした。 遥奈は階段をどんどん上っていく。 「わぁ!ここって屋上かな」 弾むような声で独り言。 「でも、開いてないよね」 ドアノブに手をかけて半信半疑で回してみた。 『ガチャ』 開いたー! 嘘、本当に! でも入ってもいのかな、 まっ、いっか。 そう思って、そのまま入ってみた。
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