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果てを挟んだ日常
くわえた指が濡れていく
『気をつけて』つく帰路は真っ暗で
蒼かったのは空だけか?
結んだ約束ほどけてく
色彩は徐々に変わっていた
気がつかないうちに変色していた
もし君が…
掴んだものが理想と違ったら?
『要らない』ときっぱり捨てれるの?
傍に置いておかなくても
要らないものを手離せる?
『気をつけて』るつもりなのかい?常に何かを掴んでいないと不安なくせに
もし君が
必死に守ろうとしているそれが
偽物なんだとしたら
それでも
蒼い空に誓えるの?
もし君が
帰らないたった1人の声を望んでも
もし君が
永遠が欲しいと泣いたなら
繋いだ手を離さないと
誓うのに
。
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