油の発生

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自分の顔を触った手を見て僕は一瞬ぞっとした。僕はしっかりそして確実に自分の肌を触ったはずなのにある物のせいで指が滑る。さらに自分の手についたそのある物は異様な異臭を放っていた。そう,そのある物こそが油であり油との出会いだったのである。僕は今までそんな体験をした事は無かったのだがその日を境に僕の肌は油の侵食をくらいテカりまくっていた。いくら油取り紙を使用しても洗顔料で顔を洗ってもいっこうに消える気配が無い。僕の顔に油が発生してから一ヶ月経ってからだろうか。僕は毎晩ある夢にうなされるようになった。 ある夢とは……………
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