後日談

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17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/10(水) 00:29:58.99 ID:OLFuSDpD0 「久しぶりだな」 山本も顔出す。 「ユウちゃんも久しぶり」 ヨッと手を挙げる。それに反応してユウも同じ動作をする。 「ようやく結婚か・・」 すでに出来上がっている様子の山本。 お腹を擦りながら感慨深げだった。 飲み会はというと楽しい席だった。 お酒の弱いユウも地酒を振舞われ飲んでいた。 すっかり赤くなる。 大丈夫か?と思ったが山本の奥さんと楽しそうに話しているのでよしとする。 「不安か?」 山本が突然そんなことを言ってきた。 「何が?」 「少しは不安なんじゃないか?」 昔からだ。変に勘ぐるところがある。 山本は俺が少しでも顔色が悪かったり、元気がなかったりすると声を掛けてきてくれた。 こいつ俺のこと・・なんて良からぬ想像をしてしまったことはいい思い出だw 19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/10(水) 00:33:40.28 ID:OLFuSDpD0 「ユウのことか?」 「気を悪くするなよ」 顔に不機嫌が表れていたのか肩をすくめる山本。 「不安に思っていてもしょうがないだろ」 不安がないかと言われれば・・そりゃあるよ。 恋人ではなく夫婦になるのだから。 「相談があったらいつでも連絡しろ」 「ありがとよ」 ユウをチラっと見る。 目が合う。 酔っ払ってたんだろうなw 手を振ってきた。 俺も呆れながらも手を振り返した。 漠然とした不安は無きにしもあらずだが・・。 逆に不安がないってのも怖いもんだと思うし。 大丈夫。 正直な話そうやって言い聞かせていた。 プロポーズをしてからずっと。 なんか引っかかったまま俺は若松を出た。
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