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9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/10(水) 00:06:06.40 ID:OLFuSDpD0
日曜日は朝からユウと共にある人に会いに行った。
ろう学校のユウの恩師だ。
中学1年、2年、そして高校の3年間の担任だったそうだ。
今は退職されていてボランティアで幼い難聴者のために手話で本を読んでいるという。
結婚するということを報告に行きたいとユウが頼んできたんね。
俺は車でその先生の元へと向かった。
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/10(水) 00:08:32.14 ID:OLFuSDpD0
自宅から三十分ほど走らせた住宅街に先生の家はあった。
家の前に着くと生垣の先に見える大きな窓越しに先生らしき人物見えた。
車を出るなりユウは彼女に手を振る。
彼女もこちらに気づいたようで窓をゆっくりと開けて微笑んでくれた。
「せんせ!」
ユウが元気な声を出す。
おー、先生はみんな「せんせ」なんだなw
思わず反応しちゃったじゃねーかw
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/10(水) 00:14:50.64 ID:OLFuSDpD0
玄関で出迎えてくれたその人は背筋もしっかりしていた。
後で年齢を聞くと80近いという。
息子夫婦と一緒に暮らしておりボランティア活動がない日はこうやって家で
のんびり本を読んでいるとのことだった。
ユウと俺は彼女に婚約したことを伝えた。
皺くちゃな顔をもっとシワシワにさせて喜んでくれたよ。
それから彼女は話を聞かせてくれた。
独り言のように語っていたけどw
ユウが学生の頃の話だった。
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