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それから少しして
自室に戻った。
「何の話でしたか?」
ルカが聞いてきた。
「誕生日の話よ。
最近、その話しか
ないもの。」
私は言った。
「ねぇ、ルカ。
私は何の為に生まれ
て来たのかしら。
女王になるため?」
ずっと疑問だったこと
を聞いた。
「そうでしょうか?
ローザ様はローザ様と
して生きるために
お生まれになった
のだと思いますよ。」
ルカは優しくそう
言ってくれた。
「私、王女になんか
なりたくなかった。
ルカ、私がお城から
出れる方法はないの?」
1番それを願っていた。
「方法は、ありますよ」
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