気持ち…思い…好き…

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初めのうちは兄貴も不思議に思って気遣ってたみたいだけど慣れてきた頃には話しかけなくなってきた。 だから俺はいつも空海とばっか格闘ゲームして遊んでた。 空海も空手部と柔道部の掛け持ちだったから忙しそうだったけど、いつも俺の相手をしてくれた。 空海も178㎝の化け物で割とイケメン…と言うか《漢》って感じだ。 兄貴も中2の後半になれば彼女も出来て更に俺達の間に会話がなくなった。 俺はそれで良かった。 料理も勉強もスポーツも出来る兄貴が憎かったから… 高校の入学式で成績トップの奴が読む挨拶も兄貴だった。 ちょっと…誇らしかった。 今でも成績は常に学年トップを維持しててクラスの学級委員長も引き受けていてクラスメイトからの信頼も熱い。 言い忘れたけど俺達が通ってる国立日野原高校は世間で言う男子校だ。 俺達は1-Eでクラスも一緒。 話さねぇけど… あっ、空海も一緒な。 兄貴も俺も部活には入らなかった。 空海はまた空手部と柔道部の掛け持ちだけど。 だから知らずのうちに兄貴が学級委員長の集まり以外の日は2人でいる時間が多くなった。 その…彼女とも別れたみたいだし… .
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