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そんないつもと変わらない毎日を過ごしていたある日…
高1になって初めての6月…
梅雨時で雨がかなり強く降っていた日。
空海の部活が両方無くて一緒に帰ろうと昇降口まで来たは良いけど教室に課題のレポートを忘れてきて取りに戻ったんだ。
兄貴は学級委員の集まりで遅くなるってのは聞いた。
だから夕飯済ませとけって。
そんな事を考えていたからだろうか。
E組の教室から兄貴の声が聞こえてきた。
誰かと2人きりみたいで入りずらかった。
でも俺には関係ないと思ったからドアに手をかけた瞬間…
久賀が好きだっ!!
…はっ?
今…何て…
久賀が好き!?
兄貴の事を好き!?
いや…可笑しくない。
兄貴はモテるから…
でも、ここは男子校で…
顔が真っ赤になった俺は急いでその場から退散した。
家に帰ってから何だか疲れが一気に出てベッドに伏せてしまった。
何だか…心臓が破裂するかと思って…
兄貴…付き合うのかな…
――――って
俺何考えてんだ///
兄貴が付き合おうが付き合うまいが俺には関係ない…はず…
なのに…
悲しかった…
自然と…涙が…溢れてきて…
俺は気付いてしまったんだ
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