傷だらけの机

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数日後。 また社会科の授業があった。 「自己紹介だっけか~‥面倒くさいよね、なんか恥ずかしいし‥」 詩織は何だかやる気がないのか、机に倒れこむ。 「え-‥詩織が元気ないと、私までやる気なくなるよ~」 真似がしたかっただけかもしれないが、彩花も机に倒れこむ。 ん‥?なんかこの机、傷だらけだなぁ。 ふと彩花は自分の机に目をやった。 するとそこには、カッターで切られた跡や、修正液で白く塗り潰された箇所‥あげくの果てには穴も空いている。 (うげ、ハズレくじ~机がでこぼこしてたからノート取りにくいじゃん‥) 詩織~‥ってあれ? 隣にいた詩織はぐっすり眠っていた。昨日、部活が遅くまで続いたって話してたっけ‥ ガラガラッ 「授業始めるぞ-!!」
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