傷だらけの机

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雨野が元気よく教室に入ってくる。 (きたっ、詩織!!起きて~!!) 詩織の体をゆすりながら起こそうとするが、全く起きない。 (ばか~!早くおきないと‥) 「なんだ~‥今度は水口か‥。お前らいいコンビだな~あはははっ!」 雨野に見つかり、彩花は固まる。また前回のようなことが起きたらどうしよう‥。そんなことばかり。 「うん、大丈夫だ、大和。先生は水口が昨日、かなり遅くまで残っていたのを知ってる。」 「そうなんですか‥?」 恐る恐る応える。 別に雨野先生が恐いわけでもないが、何か罰が下るのかと思えば恐かった。 「今回だけ、特別に居眠りを許してやる。だが、今日は自己紹介だから‥大和、お前が水口を紹介してくれ。」 「ええっ!!?そんな‥」 「できるよな、大和。」 「う‥」 そして、彩花は変な重圧を抱えたまま‥授業は始まった。 「ぐ--」 詩織は寝ている。
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