落書きの伝説

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「‥伝説?」 「そう!さっき話してたじゃん!落書きのやつ!」」 「あ~!あの机のことか!」 ガタッ 彩花は思い出すように立ち上がり、ある机に向かった。 「すごいよね~落書きから恋愛が始まるなんてさ!だから‥彩花も‥」 「‥‥‥」 急に黙りこむ彩花。 「‥彩花?どしたの?」 「私‥‥!落書きから始める!」 決意の現れなのか、力いっぱい握りしめた手を、天井に掲げる。 「お-っ!そうしろって!あたしも伝説が本当なのか気になるしさ!彩花ならできるよ!」 詩織も一緒になってはしゃぐ。 「うん!ありがとう詩織!」 「頑張るぞ~‥‥」 「「「お----っ!!!」」」 するとそのとき ♪~~♪♪~♪‥ 無情にも授業開始のチャイム。 「やばいっ、行かなきゃ‥!」 「ダッシュでいくぞっ!」 詩織は勢いよく飛び出すが‥ 「ちょっ‥待って~詩織~!!」 詩織は陸上大会、短距離で県1位の成績。 勝てるはずもないよね‥。トホホ
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