点火

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「なるほど。さすが立野さん。これが肝っ玉の差ですかね(笑)」 「いや、本当は開き直ってるだけかもな(笑)」 「あ、俺、用事があるんでそろそろ行きます。また連絡しますんで。」 「おお。あんまり考えすぎんなよ?」 「ははは。おかげ様で楽になりましたよ。」 マサルは自分の食事代をテーブルに置いて店を出た。 店に残った立野は携帯を開きながら、もう一杯コーヒーを注文した。 (不安じゃねー奴なんて居ねぇわな…) 前々回、前回と好成績を残している立野にとっても、今回の大会はただならぬ気持ちでいっぱいだった。
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