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ネムと一緒に暮らすようになったのもその頃だ。ネムと私は俗にいう、恋人同士であり、それ以上の何かでもあった。
ネムは女の子だ。女の子らしい女の子。振る舞いも、何もかも。その点では、ミコちゃんとも似ているのかもしれない。
彼女は自由な猫だった。今は、専門学校に通っていて、私より一つ年下だ。
時々スカウトなんかもされちゃうくらい可愛いのに、本人からしてみればそんなことはどうだっていいことなのだそうだ。
武器にはなるけれど、と舌を出して笑っていた、そんな彼女は少し変わった女の子でもある。
何をするにも、悪びれない。さらっと家にセフレとか連れてきちゃうあたりとか。
でもそれが、あんまりナチュラルなものだから、責めることも引くことも、反応することも出来なかった。
私の完敗だ。
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