化け猫は出会いの鍵

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「あ、やっぱり知らない?実はね、この学校の近くで」 「ふむふむ、『現代に妖怪!?街灯に照らされ浮かぶ二足歩行の猫の影!』とな」 ハルが全て言い終える前に、私は普段購読している彩富夜新聞(名前は心配だが内容は確か)を開き、一面の題名を読み上げていた。 だが、幾ら信用のある彩富夜新聞でも、この様な信憑性の無い記事はなあ……。 「あーん、折角ミツを驚かせ様としたのにい」 「半泣きな上、大声でそんなことを言うもんだから、周りからの視線が強くなったじゃないか、ハル。君はただでさえ美形で可愛げのある性格が人気なんだから、気をつけたまえ。後の説明は聞いてあげるから」 視線の大半は女性なのは、案の定、周りを見れば確かだった。しかし、いつも思うが何故男性は私を見てくるのだろうか?やはり面白いもの見たさなのか?
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