化け猫は出会いの鍵

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「うう、何だか不完全燃焼」 「ならば、やはり私が独自で新聞を読んで判断」 「いやあー、説明させてえ」 うむ、やはりハルの泣き顔は世界一可愛い泣き顔だな。 おっと、一個人としてハルを可愛いと言っては、世のハルが愛しくて溜まらない女性に申し訳ないな。今の発言は撤回しよう。 「じゃあ、説明してもらおうか」 「ぐすっ、いつまでもミツに振り回されてちゃ駄目だよね。うん、僕、頑張る!」 何と言うことだろうか。ごく一般の平凡な男子生徒がやれば、翌日からは冷えた目で見られること確実な、可愛い子ブリッ子inガッツポーズを、こうもいとも簡単に……やはり、私はまだハルのことを知る必要がある様だ。 だが、今はそれよりも先に、ハルに説明をさせてあげないとな。
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