たのしい、おもいで。

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ぼくは目をこすりながらお母さんを見に行った。 お母さんは、また泣いているんだろうな。 でも、寝室からは泣き声がしない。 …ぼくの予想は外れて、お母さんはしあわせそうに寝ていた。 お母さんのそばには薬みたいなのがいっぱいちらばってる。なんでだろ。 まあ、いいや。 今日は雪もふっているし、外にでて思いっきり飛びまわろう。 きっと、きもちがいい。 ゆうれーは、寒さを感じない。 近所の公園で、ぼくのともだちが雪がっせんをしていた。 いつもなら、 「いーれてっ」 って言って、入れてもらうんだけど。 ぼくはゆうれーだからそれはむりなんだ。
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