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健二目線
けんじ目線
どうしても気になって見にきてしまったんです。
科学室に…。
「戻ってきてくれないか」
耳を疑うような言葉が飛び出した。
ああ、今すぐこの扉を開けてかなみさんを連れ出したい。
だけど、僕にはそんなこと…。
ここで黙ってじっとかなみさんの答えを聞くだけなんだ。
かなみさんは本当に僕を選んでくれるのだろうか…
正直自信がない。
「ビンポンパンポーン2年3組吉川くん、至急職員室に来なさい」
えっこんな時にでやすか…
どうせまた怒られるんだ。
早く行かなきゃ
僕はかなみさんの答えを聞かないまま職員室に急いだ。
「離して。私には健二しかいないの」
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