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とりあえず二人は、いや。
ひかるは学校に戻るために街の中を歩いていた。
その後ろから、愛流がついてきている状態に近かった。
正しくは、憑いてきて、か。
愛流はどうやら幽霊の様な存在なのか…
街の中を歩いていても気にしないで横を通り過ぎる人々。
中には人は気付かずに彼女に向かい、身体をすり抜けていく。
ひかるはこそっと小声で隣の愛流に話し掛けた。
(他の人には姿が見えてないのっ?)
すると愛流はにっこりと笑って頷いた。
ひかるはふーん、とまた小声で呟き、変わらず歩き進める。
…こんなことよりも重要な事を愛流からは色々と聞きたいことはある。
というか、山ほど聞きたい。
それを感じたのかどうか、分からないけれど…
ひとりでに、彼女は言葉を紡ぎはじめた。
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